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Channel: うつと仕事と生きがいと
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うつ病と退職

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 うつ病と退職は、悩ましい問題です。
まず、うつ症状が重い場合は、大事な決断は後回しにするのが鉄則です。正常な精神状態ではないときに冷静で客観的な思考は難しいからです。
しかしながら、うつ病で休職したのちに退職してしまう事例の方が多いのが実態ではないでしょうか。
会社から退職を促されるパターンも往々にしてあると思います。

 私がまず訴えたいのは、できるだけ退職はせず、休職が許される状況のうちは、休職を続けて、気力体力を回復させることを優先していただきたいということです。
しっかり休養を取れば、個人差はありますが症状は寛解を期待できます。寛解状態を2~3か月と維持できれば、職場復帰の可能性も高まります。会社を辞めるか否かは、体調が回復したのちに考えることとした方が絶対に良いです。
一時の感情で今ある社員のなどの立場・地位を自ら投げ捨ててしまうことはできる限りしないでほしいと思います。
 
 昨今労働市場は人手不足と言われていますが、年齢が上がるほど転職活動は難しくなってきますし、何より企業が求めるのは利益を上げられる人材です。あなたが一番効率的に利益を生み出せる仕事環境は、経験がある今現在の会社で働くことだと思います。
乱暴な言い方をすれば、できるだけ現在の会社にしがみつき、再起を図ることを優先してほしいと思います。

 一方で、即座に退職を考えた方が良い場合ももちろんあります。
上記の話の前提としているのは、辛いながらも5・6年以上など、ある程度その会社で働き続けることが出来てきた方についてであり、パワハラ・セクハラ・モラハラ・常態化した長時間労働など、常識的に考えて絶対やめた方が良い職場というのも残念ながら日本には沢山存在するかと思います。いわゆるブラック企業という職場です。
不運にもブラックな会社にいる方は、自分の健康や人生を犠牲にしないためにも、できるだけ早く退職した方が良いと思います。
自分の力で退職することが難しい場合は、最近新しく始まった退職代行サービス
を利用するのも一つの方法かと思います。

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